Wi-Fiの利用状況を分析できるとユーザ満足度が高くなる!?:スーパーボウル52の熱狂の中、スタジアムで起きていたこととデータの価値

米国でもっとも人気のあるプロスポーツリーグであるNFL。エクストリーム ネットワークスは、2012年以来、NFLの公式Wi-Fiソリューションプロバイダとしてリーグ全体でチームとファンに優れたスタジアム体験を提供する重要な役割を果たしてきました。現在のところ、トータルで22ものスタジアムでエクストリームのWi-Fiソリューションが採用されていますが、このうち12のスタジアムでは、さらにWi-Fiアナリティクスも導入され、効果を発揮しています。

そして、レギュラーシーズン終了後に行われる頂上決戦であるスーパーボウルにおいても、エクストリームは5年連続で公式Wi-Fi解析プロバイダを務めています。米国時間2月4日(日)に開催された世紀の一戦であるスーパーボウル52においても、イベントを通してネットワークがどのように活用されたかを詳細に把握し、ゲームを観戦するファンのモバイル・エンゲージメントの状況を解析しました。

では、今年の試合では、ファンがどのようにWi-Fiを使っていたのか、下のインフォグラフィックで見てみましょう。

ここでは、過去5年間のデータをさまざまな角度から比較しています。
例えば、想定通りではありますが、全体のWi-Fi使用率は前年比で増加し続けています。特に、イベント中にWi-Fiネットワークにアクセスしたファンの割合は、40,033人で出席者全体の59%でした。これは前年の49%から10%の増加となりました。一方、今年Wi-Fiに同時接続していたファンのピーク時の人数は25,670人で、実際にはSuper Bowl LI(27,191)からわずかに減少しています。Wi-Fiネットワークを介して転送されるデータの量は、年々増加し続け、今年は16.31 TBのデータがネットワーク上を流れ、ソーシャルメディアのデータは2.6 TBにのぼりました。

ファン体験の向上と広告配信の最適化。ビジネスに貢献するデータ活用へ:NFLにおけるケーススタディ

そもそもNFLがWi-Fiに力を入れ始めたのは、スタジアムへの集客を増やしたいという動機からでした。スタジアムに足を運んでもらうためには、優れたファン体験を実現することが重要であり、そのためにスタジアムにおける快適なネット環境を整備しようと考えたのです。結果的に、試合日のスタジアムにおけるWi-Fi利用は飛躍的に増加し、ファンとのエンゲージメント率が上がるのにつれて、実際の集客も増えていきました。

しかし、Wi-Fiソリューションの採用は、集客を増やすという当初の目的を達成するのと同時に、より一層価値があるとも言える結果をもたらしました。Wi-Fiの利用状況データから、さまざまな予期せぬインサイトが得られたのです。
例えば、「どのようなアプリケーションが使われているのか?」、「誰がそれを使っているのか?」、「それぞれのアプリケーションのレスポンスタイムはどれくらいか?」、といったことを把握することができます。また、ユーザの位置情報とモバイルアクティビティをその他のアイデンティティ固有の情報 ― 例えば人口統計情報、ブランド趣向、ソーシャル・ネットワーク情報、購買行動など ― にコンテクストベースでマッピングすることができ、カスタマイズされたユーザプロファイルを即座に更新しながら、個別にカスタマイズされた体験をシームレスに提供することができるようになるのです。

実際NFLのスタジアムでも、これらのデータを解析することで興味深いインサイトが得られ、データを活用した新しい試みが行われているようです。ユーザの属性や、ゲーム中のアクティビティ履歴、データのタイムスタンプなどをベースにに、広告をカスタマイズして配信する、といったこともできます。あるタイミングで、ある属性のファンに対してプレイヤーのサイン入りグッズをプロモートする通知をプッシュ配信する、といったこともできるようになります。
実際NFLでは、NFLクラブとスタジアムが協力し、ファン体験を向上するためのWi-Fiに投資しています。Wi-Fiは今や、ソーシャル、デジタル、マーケティング、セールス、ビジネス開発のあらゆる部門に関連する有益なデータを得ることができる新しいチャネルとして欠かせないものとなっており、一試合が終了したら終わりではなく、恒常的なファン・ロイヤリティを高めながら、新たなビジネスチャンスに貢献するための武器になっているようです。

このようなWi-Fiの利用状況から得られる情報の分析と活用は、NFLに限らず、さまざまな業種のさまざまな企業・組織でもその力を発揮するものです。実際に、多くの人が集まるショッピングモール、空港や駅、アミューズメント施設などで採用されています。2020年の東京オリンピックに向けて、Wi-Fiの普及・利用はますます増えていくことが予想されている今。Wi-Fiを単なるサービス提供ではなく、新たなビジネスのタネを見つけ、実現するためのツールへと変貌させていくにはどうするべきか、その検討を開始する良い機会かもしれません。

【関連情報】