設定ガイド:スイッチの削除/追加/交換
複数台のVDXスイッチを一台のように管理できるロジカル・シャーシ。
VCS内のVDXスイッチの削除、追加、交換など、実際どんなケースが考えられるでしょうか?
- スイッチの削除・追加は、サーバ設置台数が減少傾向にあるVCS内のVDXを取り外し、増加が見込まれるVCSへ割り当てるケースが考えられます。
- スイッチの再追加は、トラブルシューティング、OSアップグレード・ダウングレードなどメインテナンス時に、どうしてもVDX間のISLリンクをDown/Upする必要があるケースが考えられます。
- スイッチの交換は、機器が故障して交換しなければならないケースがありますが、ロジカル・シャーシでは交換する機器への設定は不要、VCSが自動的に元の設定を復元するので非常に簡単かつ安全に交換できます。
それでは、まず正常に稼働中のVCSを確認して、それぞれのケースを詳しく見ていきましょう。
1. VCS稼動中
VDX4台にてVCSが正常稼働中、および RBridge3-4にてvLAG 101番が正常稼働中
2. スイッチの削除
- スイッチは管理者によってVCSから削除することが可能
- 該当スイッチに関する設定情報はVCSのConfiguration DBから削除
- 削除されるスイッチは他のスイッチに関するすべての設定情報を削除
- 削除されたスイッチは自動的に再起動し、FCもしくはSA(Stand Alone)モードで起動
RBridge4をVCSから削除
3. スイッチの追加
- 追加されるスイッチは”default configuration”のみを保持していなければならない
- PrincipalスイッチはVCSに参加しょうとする複数のスイッチを融合させるために、一定時間 (“tunable cooling” time)待機
- 新規にVCSに参加するスイッチはPrincipalスイッチからDBダンプを取得
RBridge4をVCSに追加
4. スイッチの再追加(Rejoin)
- 追加されるスイッチは “default configuration”、もしくは”VCSと同一のconfiguration”を保持していなければならない
- コンフィグ情報が一旦同期していることを除けば、スイッチの追加と同じ挙動
- RBridge4のISLをOFF、VCSから隔離
RBridge4のISLをON、VCSへ再度追加(Rejoin)
5. スイッチの交換
vcs replaceコマンド
- RBridge IDおよびWWNを指定
- 新しいスイッチは(交換された)既存スイッチと同じスイッチとしてVCSに追加 (=スイッチの置き換え)
PrincipalスイッチからRBridge4の交換手順を実施
同一機種で交換
RBridge4の交換完了 交換スイッチへ既存設定をする必要はなし。ファブリックが自動復旧
ここで豆知識! 交換するスイッチが同一機種でない場合はエラーとなる