設定ガイド:ISSU
1. ISSUの概要
ほとんどのネットワークでは、計画されたソフトウェア・アップグレードが大幅なダウンタイムの原因になります。
ISSU により、NetworkOS ソフトウェアが変更される間でもパケットの転送が続行され、サービスのダウンタイムは発生しません。
対応製品
- VDX 8770 (HA/ISSU)シャーシ製品
- VDX 6740x (ISSU)ボックス製品
機能
- L2 全てのプロトコルが無停止(STP、LACP等)
- L3 VRRP/VRRP-E, PIM, MLD/IGMP snooping, OSPFv2, OSPFv3, BGP, BGP4+ が無停止
2. ISSUの仕組み
VDX6740 ボックス型シリーズは、VDX8770 シャーシ型シリーズと同じような手法でISSUを実現しました。
つまり、Guest OSを2つ利用し、その間を完全な形で同期させることにより、業界で初めてボックス型でのISSUを実現しました。
VDX8770 シャーシ型シリーズ
- StandbyのManagementOS1のVersionをUPしてReadyとなる
- 新たなVersionで立ち上がるためにManagementOS0がReloadした際、Failureを検知
- ManagementOS0がManagementOS1にTakeoverを要求
- ManagementOS1がマスターに遷移、リソース制御を開始しサービスが回復
VDX6740 ボックス型シリーズ
- Standbyの仮想OS1のVersionをUPしてReadyとなる
- 新たなVersionで立ち上がるために仮想OS0がReloadした際、ハイパーバイザがFailureを検知
- ハイパーバイザが仮想OS1にTakeoverを要求
- 仮想OS1がマスターに遷移、リソース制御を開始しサービスが回復
通常の運用時にバグでOSのクラッシュが発生した際も瞬時にStandbyに切り替わるため影響ありません。