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Wi-Fi6は、将来の無線テクノロジにおいて主要な選択肢となるか?

Perry Correll Director, Product Marketing 投稿日: 5月 27, 2019

現在の無線エコシステムは、モバイル通信、密度、容量、IoT、位置情報などをサポートする複数のテクノロジによって拡大を続けています。Wi-Fi 6 は、未来の無線テクノロジと呼ばれ、大きな関心を集めています。この記事では、Wi-Fi 6 が将来の主要な選択肢になるかどうかを探っていきます。

IEEE802.11axとWi-Fi6の違い

多くの人が、IEEEWi-Fi Alliance(WFA)の機能を混同しています。IEEE は、標準を作成します。ここではIEEE 802.1axですが、これはIEEE標準の修正版です。この修正は750ページ以上に及び、標準を構成するすべてのテクノロジ、運用、プロトコルを定義しています。

一方、WFAは標準を策定するのではなく、11axベースの製品について、それが正しく相互運用できるように設計されていることを確認します。まず、私のような業界の者が集まってタスクグループを作り、標準を検討して、相互運用性を確認するためのテスト対象となる主要コンポーネントを特定します。これを認定といいます。IEEE標準のすべての部分が含まれているわけではなく、一部の企業は追加機能を含め、独自の機能を提供します。

では、なぜ2つの異なる名前があるのでしょうか。以前の認定では、WFAが標準の名前をそのまま認定の名前として使用していたため、IEEE802.11n 製品は802.11nいう名前で認定されました。11axのリリースに伴い、WFAは Wi-Fi製品の世代を識別できるように命名規則を変更しました。この例では”Wi-Fi6″と命名されています(6は、Wi-Fiの世代を表します)。したがって、11ax仕様に準拠した製品はWFAによってテストされ、Wi-Fi6認定製品と呼ばれます。WFA 認定の詳細については、WFAのWeb サイトを参照してください。

Wi-Fi6の特長

Wi-Fi6 は、Wi-Fiの機能を永遠に変革します。従来、Wi-Fi無線は一度に 1 つのクライアントとしか通信できませんでした。したがってデュアル無線APが同時に通信できるのは、2つのクライアントに限られていました。

ここで、サポートされるクライアントの数と通信方式の数を混同しないでください。ほとんどの AP は 100 以上のクライアントの組み合わせを同時にサポートできますが、各無線は一度に 1 つしか通信できません。11a、b、g、n、acとWi-Fiが進化するにつれて、Wi-Fi のデータレートは常に高速化されましたが、それでも1つの無線に同時に接続できるクライアントは 1 つに制限されていました。

しかしこのことは、Wi-Fi6で新しいプロトコル、Orthogonal Frequency-Division Multiple Access (OFDMA: 直行周波数分割多重アクセス) が追加されたことによって変わりました。このプロトコルでは、1つの無線で複数のクライアントと同時に通信できます。このメリットは明らかです。通信がシリアル方式ではなくパラレル方式で行われるのです。Wi-Fi6の新機能はOFDMAだけではありませんが、これが重要な機能拡張であることはたしかです。

 

このテクノロジを導入すべきか。これは最先端のテクノロジか

 

そうとも言えるし、そうではないとも言えます。どちらとも言えません。

 

これは通信によくある誤解です。OFDMAはWi-Fi分野では新しいテクノロジですが、それ自体はまったく目新しいものではなく、携帯電話を含む他の無線テクノロジでかなり前から使われています。実際、皆様がお使いの携帯電話も、おそらくこの通信方式を基本としています。このことは、この記事の日付からも明らかです。

 

既存のWi-FiからWi-Fi6への切り替えはいつ行うべきか

 

アップグレードのサイクルは変更すべきではありません。現在のネットワークが必要なパフォーマンスを提供しているのであれば、交換する必要はありません (営業担当者のノルマ達成を助けたい場合は別です)。

 

ただし、アップグレードの時期には、11acと11axの2つの選択肢があることに注意してください。

 

11acを使用することも可能です。これは、数年前から存在する優れたテクノロジであり、新しいネットワークでも同じレベルのサービスを提供します。あるいは、11axを選択するのもよい方法です。正直なところ、クライアントは出回り始めたばかりですが、12~18か月後には、ネットワーク上で11axデバイスが大量に使用されるようになるでしょう。この時点で11axを使用すれば、インフラストラクチャが提供する優れたネットワーク効率とパフォーマンスをサポートし、活用することができます。

 

Wi-Fi6の概要については以上です。次回は、新しい携帯電話テクノロジである5Gをご紹介します。

 

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