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宮崎県、全域を網羅するネットワークの仮想化を実現し、行政の情報化推進による県民サービスの向上を加速

Published March 26, 2018

エクストリームの採用により宮崎県本庁舎と県内の複数箇所の拠点をつなぐネットワークを刷新。従来2日かかっていた設定作業を30分に短縮し、システム停止リスクを軽減

エクストリーム ネットワークス株式会社(東京都千代田区、以下:エクストリーム)は本日、宮崎県の総合政策部 情報政策課がネットワーク環境の刷新を目的に、エクストリームのExtreme Fabric ConnectおよびFabric Extendを採用し、県全域を網羅するネットワークの仮想化を実現したことを発表しました。宮崎県は、他自治体に先駆けたこの先進的な取り組みにより、行政の情報化による事務作業の迅速化・効率化、県民サービス向上、都市と地方の情報通信格差の是正、さらに学術・教育などの公共・社会サービスの拡充を推進していく予定です。

ネットワークの刷新が必要となった背景には、主に以下の2つのポイントがあります。

◎宮崎県特有の地形に起因する運用負荷の課題:
宮崎県の総合政策部 情報政策課では、本庁舎を中心に県内の複数箇所の拠点をつなぐ、総合庁舎ネットワークを運用している。南北に長い地形の宮崎県では、北部の拠点のネットワーク機器設定や調整が必要となった場合、その立ち合いだけに丸1日かけて拠点を往復しなければならず、非効率だった。

◎ネットワークサービスの提供範囲拡大に:
宮崎県では、総合庁舎ネットワークのバックボーンであり、運営拠点であるネットワークオペレーションセンター(NOC)と8箇所のアクセスポイント(AP)を中核に、宮崎県と26市町村を光ファイバでつなぐ高速ネットワーク環境である「宮崎情報ハイウェイ21(MJH21)」を構築しているが、昨今のサービス提供範囲の拡大を受け、運用管理の負荷が増大していた。例えば、ある拠点から新しいネットワークサービスを利用したいという依頼があった場合、本庁舎内のネットワーク機器と拠点の機器、MJH21の機器の設定と調整、さらには物理的な配線作業などが必要であり、迅速なサービス提供を妨げる要因となっていた。

こうした状況を踏まえ、宮崎県の総合庁舎ネットワークの刷新では、運用管理の効率化が重要な要件として選定が進められました。そして県庁内全域のネットワーク仮想化を実現するため、エクストリームのExtreme Fabric ConnectおよびFabric Extendが採用され、広域イーサネットを越えてネットワーク全体でファブリックが構築されました。広域イーサネットサービスを介して、県全体がネットワークの仮想化を実現したことで、従来の分庁舎でのネットワークの追加、変更などは、広域イーサネットサービスを全く意識することなく、分庁舎側ネットワーク機器に対するリモートでの作業のみとなるので、大幅な作業時間の削減が可能となっています。またファブリックの採用によって、システムダウンの不安を解消することができました。

総合政策部 情報政策課 情報化システム担当 副主幹の栢木良一氏は以下のようにコメントしています。
「宮崎県は南北に長いため、たとえば宮崎市から北部の高千穂町まで行くためには、片道4時間程度かかります。ネットワーク機器の導入作業は、ネットワーク機器の設定や調整の立ち合いだけでも、丸1日かかってしまうことが課題でした。従来技術のネットワークでは、新しくネットワークサービスを提供する場合、各拠点で打ち合わせを行い、MJH21の技術者とポート番号などの設定を決め、各拠点で設定作業をすることが必要でした。従来はこの作業に2日程度かかっていましたが、Fabric ConnectとFabric Extendを導入したことで、各拠点に行く必要がなくなり、早ければ30分程度で作業が終了します。またセキュリティを高めるためにネットワークを分離する手法として、アクセスリストの設定を使用していましたが、ヒューマンエラーを排除することができませんでした。総合庁舎ネットワークでは、マイナンバー環境と総合行政ネットワーク(LGWAN)環境、インターネット環境の分離が必要です。Fabric ConnectとFabric Extendであれば、迅速かつ柔軟に対応できます」

【関連情報】
・宮崎県庁様導入事例PDF:http://bit.ly/2G7S2lp

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